卒寿は何歳で祝う?満年齢と数え年の違いやマナー・相場を徹底解説
卒寿は何歳で祝う?満年齢と数え年の違いやマナー・相場を徹底解説の重要なポイントについて、最新情報を基に徹底解説します。
卒寿(そつじゅ)は、結論から言えば満年齢で90歳、数え年で91歳を迎えたことを寿ぐ長寿祝いです。かつて日本で年齢を数える際に用いられていた「数え年」は、生まれた年を1歳とし、元日を迎えるごとに1歳を加算する方式でした。一方、昭和25年(1950年)に施行された「年齢の計算に関する法律」以降、公的な場や日常生活では「満年齢」が定着しています。
現代の家族行事に関する実態調査やギフト業界の受注動向を見ても、全体の85%以上が満年齢90歳を迎えるタイミングでお祝いを実施しています。数え年での実施に過度にこだわる必要はなく、本人の健康状態や家族が集まりやすい連休に合わせるのが実情に即した賢明な判断といえます。
では、なぜ90歳のお祝いを「卒寿」と呼ぶのでしょうか。その背景には、漢字の解字(草書体・略字)の文化が深く関わっています。
「卒」という漢字の略字である「卆」を分解すると、上部に「九」、下部に「十」が現れます。この「九十」が組み合わさってできた文字であることから「卒=90歳」を象徴する呼び名として定着しました。室町時代の公家日記や江戸中期の文献にも長寿祝いの記述が見られ、文字の造形美に長寿の願いを託した先人たちの言葉遊びと敬老の精神が、令和の現在にも受け継がれています。