手足口病後に爪が剥がれる怪現象の真相!原因と正しい対処法を解説
今注目を集めている 手足口病後に爪が剥がれる怪現象の真相!原因と正しい対処法を解説について、主要な情報をご紹介しています。
手足口病の発熱や水疱が完全に消え去った1〜2ヶ月後、突然爪にトラブルが生じる現象は、医学用語で爪甲脱落症(そうこうだつらくしょう)と呼ばれます。「病気そのものはとっくに治ったのになぜ今さら?」と混乱する方が大半ですが、このタイムラグこそが爪の解剖学的な成長スピードに起因する決定的な証拠です。
爪は指の根元にある「爪母(そうぼ)」という工場のような組織で毎日約0.1ミリずつ作られています。手足口病の原因となるウイルスのうち、近年猛威を振るっているコクサッキーウイルスA6(CA6)に感染すると、高熱や指先の強い炎症によって爪母の細胞分裂が一時的にストップします。工場が一時操業停止に追い込まれるような状態です。
数日から1週間程度で体調が回復すると、爪母は再び新しい爪の製造を再開します。しかし、製造が止まっていた期間の部分だけ爪の厚みが途切れ、空洞や横溝(ボー線条)となって指先方向へと押し出されていきます。爪の根元で作られた空白地帯が目に見える位置まで伸びてくるまでに4週間から8週間(約1〜2ヶ月後)の期間を要するため、「治った忘れた頃に爪が浮いて剥がれる」という奇妙なタイムラグが発生するのです。
親御さんが最も驚くのが「子どもが全く痛がらない」という点です。怪我で生爪を剥がした場合は激痛が走りますが、手足口病による爪甲脱落症では、古い爪が浮き上がる段階ですでに下側の皮膚(爪床)が角質化を終えており、薄い新しい爪の膜が形成されています。神経が露出していないため、手足口病で爪が剥がれても痛くない理由はここにあります。