インボディとは?家庭用との違いや測定結果の見方をプロが徹底解説
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「インボディは医療機器レベルの精度を誇るから、どんな状態で乗っても正確だ」という認識は完全な誤解である。微弱電流を通す精密機器であるからこそ、被測定者の体内水分動態の変化に極めて敏感に反応する。インボディ測定前の注意点を怠ると、筋肉量が数キロ単位で変動し、誤った判断を下す危険性がある。
特に現場で頻発する測定誤差の原因として、以下の5大要因が挙げられる。
第一に「食後すぐの測定」だ。胃や腸の中に未消化の食べ物や水分が滞留していると、それらは電気を通さない「脂肪組織」として誤認識され、体脂肪量が過大に算出される。測定は食後2時間以上空けるか、空腹時に行うのが鉄則だ。
第二に「トレーニング直後の測定」である。筋トレを行うと、酷使した部位に血液や水分が一時的に集まる「パンプアップ現象」が起きる。さらに発汗によって脱水状態に陥っているため、筋肉内の水分比率が狂い、正確な筋肉量測定が不可能になる。激しい運動の前に測定を済ませておく必要がある。
第三に「入浴やサウナ直後」だ。温熱によって皮膚温が上昇し血管が拡張すると、電気抵抗値が低下して体脂肪率が実際より低く出る傾向がある。同様に、過度な脱水状態では体水分量が減少するため、除脂肪量が少なく計算されてしまう。
第四に「排泄」の有無である。膀胱内に尿が溜まっている状態も誤差の原因となるため、測定直前に必ず排泄を済ませておくことが望ましい。女性の場合は、月経周期に伴う黄体期の水分貯留によって、体脂肪率や細胞外水分比率が一時的に高く算出される点にも留意すべきだ。