三相3線式と単相の違いとは?動力契約の電気代削減と配線の落とし穴
三相3線式と単相の違いとは?動力契約の電気代削減と配線の落とし穴の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点で紐解きます。
電気保安協会の定期点検データや設備管理会社の報告書を紐解くと、配線誤認と相回転エラーに起因するトラブルが毎年のように現場を震撼させています。
日本国内における低圧三相3線式の配線色は、JIS C 0444および内線規程に準拠し、基本的に以下のように識別されます。
三相3線式 配線色 見分け方の実務標準:
・R相(第1相):赤色(新規格では茶や黒の場合もあり)
・S相(第2相):白色(B種接地が施される接地側電線)
・T相(第3相):青色(新規格では灰色や青色)
電工歴30年を超える現場監督は、近年の設備トラブルについて次のような内情を明かします。
「改修工事や機械の移設時に最も多いのが『モーターの逆回転』です。三相3線式は、3本のうち任意の2本を入れ替えて接続すると、回転磁界の向きが反転してモーターが真逆の方向に回り始めます。換気ファンが排気ではなく猛烈に外気を吸い込んだり、高圧洗浄ポンプが空引きして即座に焼き付いたりする事故は、結線後の相回転計(検相器)によるチェックを怠った現場で今なお頻発しています」
さらに、前述した「S相接地」の罠がベテランの油断を突きます。単相3線式であれば中性線(白)の対地電圧は0Vですが、三相3線式で白色コードがS相として接地されている回路では、電線管や制御盤の金属フレームとの間に200Vの電位差が存在する相(R相およびT相)が2本走っています。「白い線があるから家庭用と同じ接地側だろう」という安易な思い込みで検電を行わずに触れ、深刻な感電災害や工具の接触によるアーク短絡を引き起こす事例がSNSや現場フォーラムでも繰り返し警鐘を鳴らされています。