筋トーヌスとは?筋緊張との違い・異常の原因や評価法を徹底解説!
筋トーヌスとは?筋緊張との違い・異常の原因や評価法を徹底解説!とはどんな影響があるのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。
筋トーヌス異常の背景には、脳や脊髄、末梢神経にダメージを与える多様な原疾患が存在します。どこに病変があるかによって、現れる症状のパターンが大きく異なります。
筋トーヌス亢進を招く主な疾患:
最も頻度が高いのは、脳卒中(脳梗塞・脳出血)や頭部外傷、脊髄損傷などの中枢神経疾患です。上位運動ニューロンが損傷を受けると、脊髄への抑制が効かなくなり、伸張反射が過剰になって痙縮が発生します。また、中脳の黒質や大脳基底核が変性するパーキンソン病やパーキンソン症候群では、錐体外路のバランスが崩れて顕著な固縮や無動が生じます。
筋トーヌス低下を招く主な疾患:
運動の協調やタイミングを司る小脳の梗塞・出血や小脳変性症では、全身の筋トーヌス低下が見られます。また、ギラン・バレー症候群などの末梢神経障害、筋ジストロフィーなどの筋原性疾患、脊髄性筋萎縮症(SMA)などの下位運動ニューロン障害でも弛緩性麻痺とともに著しいトーヌス低下が起こります。乳幼児期においては「フロッピーインファント(ぐったりした乳児)」として発見されるケースも少なくありません。