耳の裏の出来物・しこりの正体とは?痛い原因と危険な兆候を徹底解説

耳の裏の出来物・しこりの正体とは?痛い原因と危険な兆候を徹底解説について押さえておきたい 事実を分かりやすい構成で解説いたします。

耳の裏に発生する病変は、自覚症状の有無によって病態の性質が大きく二分されます。触れただけでズキズキと響くケースと、まったく無痛のまま徐々に存在感を増していくケースでは、体内で生じている反応が根本から異なります。

まず、耳の裏の出来物が痛い理由の筆頭に挙げられるのが、局所的な「急性炎症」と「細菌感染」です。耳の裏は皮脂分泌が活発である一方、洗い残しやすすぎ残しが発生しやすい環境にあります。毛穴の奥にアクネ菌や黄色ブドウ球菌が侵入して化膿する「毛嚢炎(毛包炎)」や、皮下に袋状の構造物ができて老廃物が溜まる「粉瘤(アテローム)」に細菌が感染した「感染性粉瘤」では、皮膚内部の内圧が急上昇して周囲の知覚神経を刺激するため、拍動性の強い痛みを伴います。また、風邪や中耳炎、虫歯などの炎症波及に伴い、耳介後リンパ節が免疫応答として急激に腫れ上がる「急性リンパ節炎」も、圧痛や熱感を伴う代表格です。

一方で、警戒を怠ってはならないのが耳の裏の出来物で痛くないしこりの存在です。「痛まないから放置しても大丈夫」という認識は医学的に大きな落とし穴と言えます。非感染状態の初期粉瘤や、皮下の脂肪組織が増殖する脂肪腫(リポーム)の多くは、無症状のまま年単位で徐々に肥大化します。さらに、唾液を作る耳下腺から生じる「耳下腺腫瘍」や、全身性リンパ腫、転移性悪性腫瘍の初期段階でも、自覚できる痛みはほとんど生じません。無痛だからこそ発見が遅れ、気付いた時には組織の深部まで浸潤している事例も臨床現場では散見されます。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest