安藤忠雄の螺旋階段と藤田嗣治の大壁画!秋田県立美術館の深淵へ
安藤忠雄の螺旋階段と藤田嗣治の大壁画!秋田県立美術館の深淵への基本情報から最新動向までをわかりやすく整理しました。
吹き抜けの大空間に足を踏み入れた瞬間、圧倒的な質量で視覚に飛び込んでくるのが、藤田嗣治が1937年に描き上げた巨大壁画「秋田の行事」だ。高さ3.65メートル、幅20.5メートル。壁一面を埋め尽くす群衆の熱気、竿燈まつりの躍動、雪景色の静けさ。秋田県立美術館が所蔵するこの至宝を巡る最新の特別展情報が明らかになった。今回の企画展では、壁画の制作過程で描かれた未公開の習作群とともに、作品を解体・分析する最新の高精細修復アーカイブが一般公開される。息遣いすら聴こえそうな筆致の乱反射。近づいては離れ、陰影の微細なニュアンスに目を凝らしてほしい。
鑑賞の極意は、展示室中央のベンチに深く腰掛け、まず全体のうねりを体感すること。それから左手から右手へと、秋田の一年がダイナミックに移り変わる時間軸を追う。祭りの熱狂が静まり返り、冬の日常へと着地する右端の静寂を見届けたとき、藤田がなぜこの絵の完成に自らの寿命を削るほどの執念を注いだのか、その理由が痛いほど胸に迫るはずだ。