三菱創業の怪物・岩崎弥太郎!龍馬との蜜月と海運を呑んだ冷徹戦略
三菱創業の怪物・岩崎弥太郎!龍馬との蜜月と海運を呑んだ冷徹戦略の全貌を分かりやすくまとめてご紹介します。
岩崎弥太郎を語る上で避けて通れないのが、同郷の英雄・坂本龍馬との因縁だ。後世の創作では、身分制度に苦しむ二人が手を取り合う無二の盟友として描かれることも少なくない。だが、同時代史料が突きつける現実はもっと乾いており、計算高い。
長崎の土佐商会で経理を担当していた弥太郎にとって、龍馬率いる海援隊は、理想に燃える志士集団であると同時に、莫大な経費を垂れ流す厄介な金食い虫でもあった。帳簿と睨み合い、毎日のように金の工面に奔走させられた弥太郎は、龍馬の奔放さに苛立ちを隠さなかった。しかし、同時に見抜いていた。龍馬が持つ国際感覚、そして何より船を使った貿易というビジネスモデルの爆発的な可能性を。
龍馬が暗殺によって歴史の表舞台から退場したとき、弥太郎は何を感じたのか。涙を流した記録はある。だが、その直後から彼が取った行動は冷徹そのものだった。海援隊の残されたネットワーク、船の運用ノウハウ、そして海外商人とのパイプ。弥太郎はそれらを余すところなく自らの血肉へと変え、後の事業基盤へと昇華させていったのである。