怪演と静寂の美学!名優・段田安則が放つ圧倒的存在感と演技の深層
怪演と静寂の美学!名優・段田安則が放つ圧倒的存在感と演技の深層の全体像を詳しく解説してご紹介します。
NHK大河ドラマ『光る君へ』における藤原兼家役は、まさに彼の真骨頂と呼べる名演だった。権謀術数を巡らせ、一族の栄華のために手段を選ばぬ冷酷な家長。だが、段田が演じる兼家には、権力に憑りつかれた男の孤独と脆さが確かに滲み出ていた。最期を迎える病床の場面で見せた虚ろな眼差しは、平安の権力闘争の虚しさを象徴し、視聴者に強烈な余韻を残した。
一方、TBSテレビの日曜劇場『半沢直樹』で演じた東京中央銀行の紀本常務役も記憶に新しい。エリートの矜持を保ちながらも、次第に追い詰められていく人間の醜悪さと哀哀をまざまざと見せつけた。善悪という単純な二項対立に収まらない多面的な人間像を作り上げる力において、彼の右に出る者はいない。