筋スパズムとは?筋短縮との違いと痛みの悪循環を断つ最新治療
筋スパズムとは?筋短縮との違いと痛みの悪循環を断つ最新治療について押さえておきたい ポイントを分かりやすく解説いたします。
筋スパズムとは、骨格筋の一部または全体が本人の意思とは無関係に持続的な過緊張を起こし、弛緩できなくなった状態を指します。医学用語としては「筋攣縮(きんれんしゅく)」とも呼ばれます。転倒や打撲、急激な負荷、あるいは長時間の不良姿勢によって組織が微細損傷を受けると、生体は患部を動かさないように固定しようとする「筋性防御(マッスル・スプリント)」を働かせます。これが筋スパズムの初期トリガーです。
都内のリハビリテーション専門クリニックに勤務する主任理学療法士は、臨床の現場実態を次のように明かします。
「毎日のように来院されるデスクワーカーやアスリートを触診すると、筋肉の繊維がロープのように硬く索状に隆起している箇所(索状硬結)に突き当たります。患者本人は『重度の肩こり』だと思い込んでいますが、実際は組織の虚血と神経の異常興奮が固定化した筋スパズムに陥っているケースが全体の約6割以上を占めています」
筋スパズムは、自覚的な疲労感にとどまらず、局所の血流不全、発痛物質の蓄積、関節可動域の制限を同時に引き起こす点が大きな特徴です。