熱中症の発熱はなぜ危険?風邪との見分け方と救急車の判断基準
熱中症の発熱はなぜ危険?風邪との見分け方と救急車の判断基準の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。
救命救急の現場やSNS上の闘病記録を検証すると、発熱を伴う熱中症の初期兆候を見落とした事例が数多く報告されています。消防庁の救急搬送データでも、屋内で発症した高齢者や、部活動・炎天下の作業を終えて帰宅した現役世代が、数時間遅れで悪化するケースが後を絶ちません。
都内在住の40代男性は、真夏のゴルフ帰宅後に激しい倦怠感と頭痛を覚えた当時の状況を手記で次のように述懐しています。「冷房の効いた部屋でスポーツドリンクを飲みながら休んでいたが、夜半を過ぎて急激に熱が上がり、体温計は38.7度を示した。喉の痛みがないため風邪ではないと直感したが、体が重すぎて手足が痺れ、トイレに立つことすらできなくなった」。男性は翌朝に救急搬送され、中等症の熱中症と急性腎障害の手前と診断されました。
また、注意すべきは当日の急変だけではありません。「帰宅して寝たら治る」と過信した結果生じる熱中症翌日発熱だるさも警戒すべき病態です。脱水によって体内に溜まった老廃物が排泄されず、筋組織の破壊(横紋筋融解症)や全身の炎症性サイトカインが翌日以降も体内に滞留することで、翌朝になってから38度前後の微熱や極度の筋肉痛、赤褐色の尿が出現する例が確認されています。