なぜ健康な鳥まで殺処分するのか?鳥インフルエンザに隠された衝撃の真相
なぜ健康な鳥まで殺処分するのか?鳥インフルエンザに隠された衝撃の真相の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
全頭殺処分の目的は、決して家畜を守ることだけにとどまらない。その本質は、ヒトへの感染変異を食い止めるための最終防衛線だ。鳥インフルエンザは本来、鳥類特有のウイルスだが、複製を繰り返すプロセスでランダムな遺伝子変異を起こす。
2020年代半ば以降、世界中での感染拡大に伴い、カラスやアザラシ、さらには哺乳類への感染例が相次いで報告されてきた。もし数百万羽の鶏という「ウイルスの大量複製工場」を放置すれば、ウイルスの変異スピードは爆発的に加速する。その過程で「ヒトからヒトへ効率よく感染する能力」を獲得した場合、新型コロナを遥かに上回る致死率を持った新型インフルエンザ・パンデミックが現実のものとなる。
殺処分とは、ウイルスに変異のガチャを引かせる「試行回数」を力づくでゼロにする作業だ。目の前の鳥の命を救う猶予が、地球規模の公衆衛生上の大惨事を招く引き金になりかねないという現実がここにある。