お腹のチクチクは帯状疱疹?内臓疾患との違いと72時間の鉄則
お腹のチクチクは帯状疱疹?内臓疾患との違いと72時間の鉄則について詳しく解説いたします。専門家の見解をチェックしてください。
お腹に生じる帯状疱疹が医療現場で最も厄介視される理由は、帯状疱疹内臓の病気との鑑別が極めて難しい点にあります。皮膚に発疹がない段階では、患者本人だけでなく医師であっても内臓疾患を疑うケースが少なくありません。
鑑別における最大の鍵は「左右の偏り」です。知覚神経は背骨から左右に分かれて伸びているため、ウイルスが両側の神経で同時に暴れることは極めて稀です。つまり、痛みが正中線を越えず、体の片側だけに限定して現れる点が決定的な識別点となります。
例えば、帯状疱疹お腹右側に痛みが集中している場合、急性虫垂炎(盲腸)や胆石症、胆のう炎と症状が酷似します。一方で、帯状疱疹お腹左側に激痛が走るケースでは、急性膵炎や憩室炎、あるいは尿路結石との混同が頻発しています。
さらに見過ごせないのが、知覚神経だけでなく隣接する運動神経や自律神経に炎症が波及する現象です。腸管の蠕動運動が低下し、お腹がパンパンに張る帯状疱疹腹部膨満感や便秘を引き起こす「仮性腸閉塞(オギルヴィー症候群)」を併発することがあり、これがますます消化器系の疾患と誤認させる引き金となっています。