体に良いはずの大豆で体調不良?過剰摂取の落とし穴と安全な目安
体に良いはずの大豆で体調不良?過剰摂取の落とし穴と安全な目安に関する基本知識をわかりやすくまとめました。詳細を読もうことができます。
では、具体的にどれだけの量を超えると危険領域に入るのか。この問いに対し、公的機関は明確なガイドラインを設定している。内閣府食品安全委員会がまとめた指針によると、大豆イソフラボン(アグリコン換算)の1日あたりの安全な摂取上限値は「70〜75mg」と設定されている。さらに、サプリメントや特定保健用食品など、濃縮された加工物から上乗せして摂取する量の上限は「1日30mgまで」と極めて厳格だ。
国際的な視点を見ても、欧州食品安全機関(EFSA)はイソフラボンの過剰摂取が更年期以降の女性の乳腺組織や子宮内膜、さらには甲状腺組織に与える潜在的リスクを精査し、無秩序な高用量摂取に対して慎重な姿勢を崩していない。
長年にわたり公衆衛生と栄養疫学を牽引してきた米ハーバード大学のウォルター・ウィレット(Walter Willett)名誉教授らも、伝統的な大豆食品を適量食べるアジア型の食習慣には一定の保護的効果を認めつつも、抽出されたサプリメント等による人工的な過剰摂取には警鐘を鳴らし続けている。厚生労働省の栄養指針においても、特定の機能性成分を単体で過剰に詰め込むことへの注意喚起が一貫して行われている。