【総工費380億】越前大仏はなぜ造られた?Snsで話題の異世界絶景と真相
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華々しく幕を開けた越前大仏の歴史ですが、その後の道のりは平坦ではありませんでした。開眼直後に日本経済を襲ったバブル崩壊、そして1991年の多田清氏の逝去によって、歯車は大きく狂い始めます。
最大の誤算は、当初の入場料設定と拝観者数の激減でした。開園当初、拝観料は大人3,000円という強気の設定がなされていました。当時は広大な日本庭園や門前町の商店街も併設され、一大観光テーマパークとしての運営が目指されましたが、景気後退とともに客足は急激に冷え込みます。
さらに、宗教法人と多田氏の関連企業との間で権利関係や巨額の固定資産税をめぐるトラブルが表面化。維持管理費の重圧から税金の滞納が続き、2000年代初頭には勝山市によって大仏殿や五重塔などの土地・建物が差し押さえられ、複数回にわたって公売にかけられる事態へと発展しました。この経緯がワイドショーや週刊誌で大きく報じられたことで、ネット上では長らく「バブルの遺産」「巨大な廃墟」という不名誉なレッテルを貼られることになります。
しかし、越前大仏現在の状況は、かつての暗雲を払拭しています。税制上の整理と境内管理の見直しが進められ、現在は臨済宗妙心寺派の寺院として落ち着いた宗教的空間を取り戻しました。拝観料も大人500円(小中高生300円)へと大幅に見直され、誰でも気軽に訪れることができる開かれた祈りの場として整えられています。かつての喧騒が去った境内には凛とした静寂が漂い、訪れる参拝者を暖かく迎えています。