高梨沙羅スーツ規定違反は誰のせい?北京五輪失格の真相と責任の所在
高梨沙羅スーツ規定違反は誰のせい?北京五輪失格の真相と責任の所在についての最新情報をお届けします。
なぜ個人戦では通過したスーツが、わずか数日後の団体戦で「2センチオーバー」となってしまったのでしょうか。その背景には、北京五輪会場特有の環境要因と測定方法の急変がありました。
会場となった張家口は標高約1,600メートルの高地かつマイナス15度を下回る極寒の地でした。高地特有の乾燥と冷え込み、さらに激しい運動とプレッシャーにより、選手の体積や筋肉中の水分量が競技直前に急激に落ち、太もも周りが一時的に細くなってしまった可能性が指摘されています。
さらに決定打となったのが測定方法の差異です。それまでFISのマテリアルコントロールでは、両手を自然に下ろしたリラックス状態で計測されるのが通例でした。しかし、この日は検査員が両腕を真横に上げるポーズを要求するなど、普段と異なる姿勢での計測が行われたとされています。腕を上げることでスーツの生地が引っ張られ、太もも周りに不自然なたるみが生じたことが、2センチの差を生んだ直接的な原因でした。