なぜ群馬に激増?ハラルフードが変える北関東の食と共生のリアル
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群馬県内でハラルフードを取り扱う店舗や専門レストランが急増した背景には、この地域特有の産業構造と国際的な人の流れが深く結びついています。最大の契機となったのは、1990年代から伊勢崎市周辺で活発化した中古自動車の解体・輸出ビジネスです。パキスタンやスリランカ出身のバイヤーたちが拠点を構え、やがて家族を呼び寄せて定住化が進みました。
総務省や出入国在留管理庁の統計データを見ても、群馬県内の外国人住民比率は全国トップクラスを維持しています。これに伴い、日々の祈りの場となるモスク(イスラム礼拝所)が伊勢崎市街や周辺部に建立されました。礼拝のために毎週金曜日に数百人規模の人々が集まる場所に、群馬モスク周辺グルメとしてハラール認証を受けた食堂や日用品店が自然発生的に集積していったのです。
「当初は自分たちが安心して食べられる場所を作るための自給自足的な出店でした」と語るのは、伊勢崎市内で20年近く食材店を営むパキスタン出身の男性です。しかし2020年代半ばを迎えると、日本生まれ・日本育ちのムスリム第2世代が店舗運営に参画するケースが増加。SNSを巧みに活用した情報発信や、日本語での親しみやすい接客が導入されたことで、日本人客の心理的ハードルが一気に下がり、群馬多文化共生グルメの象徴として広く認知されるに至りました。