記憶喪失男性に何が起きた?身元判明の経緯と現在の様子・真相
記憶喪失男性に何が起きた?身元判明の経緯と現在の様子・真相の疑問点について、最新情報を取りまとめてご紹介します。
記憶障害には心因性のものだけでなく、脳の器質的・身体的な障害によって生じるものもあります。原因によって治療法や予後が大きく異なるため、正確な医学的鑑別が欠かせません。
例えば、中高年に突発的に起こる「一過性全健忘(TGA)」は、直近の出来事を新しく覚えることができなくなり、同じ質問を何度も繰り返す症状が特徴です。しかし、一過性全健忘の症状は通常24時間以内に自然軽快し、自分の名前や家族の認識といった古い記憶は保たれることが多いため、全生活史健忘とは明確に区別されます。
一方、交通事故や転倒などによる外傷性脳損傷による記憶障害では、頭部CTやMRIで脳挫傷や頭蓋内出血などの器質的異常が確認されます。受傷前後の記憶が抜け落ちる逆行性健忘や、新しいことを覚えられない前向性健忘が生じ、後遺症として高次脳機能障害が残るリスクを伴います。これに対し、心因性健忘では脳画像検査に明らかな異常所見が見られない点が大きな違いです。