風邪で声が出ない原因と治し方!ささやき声の罠と最短回復の処方箋
風邪で声が出ない原因と治し方!ささやき声の罠と最短回復の処方箋の概要と注目ポイントを一挙に解説しました。
人の声は、喉仏の奥にある2枚のヒダ「声帯」が合わさり、肺から送り出された呼気によって1秒間に100回〜250回以上も高速振動することで生み出されます。しかし、ウイルスや細菌に感染して急性喉頭炎と声帯炎の症状が引き起こされると、平坦で柔軟なはずの声帯粘膜が赤く腫れ上がり(浮腫)、正常に閉じることができなくなります。
声帯同士が隙間なく密着できず、空気だけがすり抜けてしまう現象こそが、喉の痛みを伴う失声症の経緯における医学的正体です。振動すべき粘膜が分厚く硬直しているため、どれだけ力を込めても明瞭な音になりません。
ここで極めて深刻な問題となるのが、ささやき声悪化の理由です。声が出ない際、多くの人が「喉を労わろう」と無意識に小声やささやき声(気声)で会話を試みます。しかし、音声医学の臨床研究において、ささやき声を発する際は声帯の前方だけを過剰に緊張させて強く締め付ける筋肉運動が働き、通常の発声時と比較して約1.5倍の強い物理的摩擦・負荷が声帯縁にかかることが立証されています。
炎症を起こして傷口が開いている皮膚を、わざわざ粗いヤスリでこすり合わせているような状態であり、かえって腫れを悪化させて失声期間を長期化させる最大の引き金になります。声を出す必要があるなら、無理にささやくのではなく「力を抜いた自然なトーンの小声」を出すか、極力声を発しない筆談を選択するのが鉄則です。