犬の鼠径ヘルニア放置は命取り?初期症状や手術費用と最新の対処法
犬の鼠径ヘルニア放置は命取り?初期症状や手術費用と最新の対処法について専門的な視点から解説いたします。最新の情報をご覧ください。
犬が鼠径ヘルニアを発症する背景には、生まれつきの体質である「先天性」と、成長後の環境や病態による「後天性」の2つのルートがあります。
先天性の原因は、胎児期に閉じるはずの鼠径輪が十分に塞がらないまま生まれてくる発育不全です。生後数ヶ月の子犬期から膨らみが確認されるケースが多く、チワワ、トイ・プードル、ミニチュア・ダックスフンド、ポメラニアン、フレンチ・ブルドッグなどの小型犬種に好発します。
一方、後天性の原因としては、加齢による筋膜の衰え、肥満による腹圧の上昇、妊娠・出産に伴うホルモンバランスの変化や骨盤腔の拡張、交通事故や高所からの落下といった外傷が挙げられます。特に未避妊のメス犬は、エストロゲンなどの性ホルモンの影響で組織が弛緩しやすいため、中年期以降の後天性発症リスクが高まります。