明治生命館の歴史とGhqの真相|見学方法から名建築の全貌まで解説
簡単にわかる! 明治生命館の歴史とGhqの真相|見学方法から名建築の全貌まで解説の導入方法をステップバイステップで解説します。
明治生命館を語る上で欠かせないのが、設計者である建築家・岡田信一郎(および弟の岡田捷五郎)の存在です。岡田は歌舞伎座(第三期)やニコライ堂の修復など、和洋双方の名建築を手がけた奇才でしたが、明治生命館の設計に心血を注ぎ、竣工を見届けることなく1932年に病没しました。その遺志を継いだ弟・捷五郎によって完成へと至ったのです。
この建物の建築様式は、古代ローマやルネサンスの古典主義を忠実に再現した「古典主義様式(クラシック・リバイバル)」の精華と位置づけられています。外観を象徴する10本の巨大なコリント式列柱は、岡山県北木島および広島県倉橋島から切り出された最高品質の花崗岩(白御影石)で築かれており、柱頭のアカンサス葉飾りの彫刻には職人技の粋が集約されています。
内部に足を踏み入れると、イタリア産大理石(ボテチーノ)を贅沢に張り巡らせた1階店頭吹き抜けや、石膏彫刻による華麗な格天井が広がり、訪れる者を圧倒します。鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)地下2階・地上8階建ての躯体は、当時の耐震・耐火技術の最先端を結集したものであり、その文化的・技術的価値が評価され、1997年(平成9年)に昭和の建造物として全国で初めて国の重要文化財に指定されました。