佐藤の英語表記はSatoかSatohか?パスポート・カードのNg例と正解
佐藤の英語表記はSatoかSatohか?パスポート・カードのNg例と正解の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
インターネット上の掲示板やSNSでは、「日本語のひらがなが『さ・と・う』なのだから、英語表記もSatouが最も自然なはずだ」という言説が散見されます。しかし、これは国際的な発音規則と旅券行政の仕組みを混同した誤解です。
英語圏をはじめとするラテン文字文化圏において、「ou」の綴りは「ウー(例:soup, group)」または「アウ(例:house, out)」と発音される傾向が圧倒的です。そのため、仮に「SATOU」と表記した場合、現地では「サトゥ」や「サタウ」と発音され、日本語本来の「サトー」という響きからかえって遠ざかってしまいます。これが、ヘボン式ローマ字が「U」の長音挿入を認めず、「SATO」または「SATOH」を基準としている音声学的な理由です。
外務省の規定においても、外国人配偶者との婚姻や外国籍親族の証明書類など、法的な立証資料がない限り「SATOU」での新規パスポート発給は原則として認められません。私的な名刺や個人のSNSアカウントで名乗る分には自由ですが、公的文書や国際契約において「Satou」を使うことには極めて高いリスクが伴います。