普通貨物車の最高速度は?高速道と一般道の法定制限や法改正を徹底解説

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速度規制を巡る議論が一気に加速した背景には、物流業界の深刻な人手不足と「2024年問題」と呼ばれたトラックドライバーの時間外労働上限規制(年間960時間)の導入がありました。警察庁が設置した有識者検討会の報告書によると、高速道路における大型トラックの法定最高速度引き上げは、車両の衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)の義務化や車線逸脱警報装置の普及といった安全技術の進化を踏まえて慎重に議論が重ねられました。

その結果、道路交通法施行令の一部を改正する政令が施行され、大型貨物自動車の高速道路での法定最高速度が従来の80km/hから90km/hへと正式に引き上げられたのです。施行から2年が経過した現在、この緩和措置は輸送時間の短縮に一定の成果をもたらした一方、高速道路の現場では新たな速度摩擦を生み出しています。

首都圏と関西圏を結ぶ幹線ルートを走る配送歴15年のベテラン運転手は、運行管理の現場手記や取材に対し次のように吐露しています。

「大型が90km/hで流せるようになったことで、前が詰まるストレスは多少減りました。しかし、私たち普通貨物(4ナンバー)やライトバンが100km/h前後で走っている後ろから、90km/hのリミッター上限ギリギリで追い越しをかけてくる大型トレーラーとの車間距離トラブルが増加しています。荷崩れのリスクを抱えながら走る小型バンにとって、重量車の接近は想像以上のプレッシャーです」

全日本トラック協会などの調査データでも、大型車の90km/h化に伴い走行車線の平均巡航速度が切り上がった反面、普通貨物や一般乗用車との速度ギャップが縮小したことで、追越し車線の塞ぎ合いやインターチェンジ合流部でのニアミスが複数報告されています。物流効率化と引き換えに、ドライバー個々の自律的な危険予測がこれまで以上に問われる環境となっています。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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