府中の森芸術劇場どりーむホールの見え方と2階席の真相!座席完全版
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多目的ホールとしての宿命である「クラシックの豊かな残響」と「ポップス・ロックの音像の明瞭さ」の両立。どりーむホールはこの難題に対し、可変吸音装置(残響可変機構)を備えることで残響時間を約1.6秒〜2.0秒の範囲でコントロールできる先進的な音響設計を採用しています。
クラシック音楽や合唱、吹奏楽コンクールにおける音響の評判は極めて高く、オーケストラの各パートが美しく溶け合い、豊かな中低音が客席全体を包み込む包摂感には定評があります。公式資料や音響技術者の測定データが示す通り、天井の反射板と側壁の拡散リブが音を均等に行き渡らせる設計となっており、2階席であっても音が痩せることなく自然な音圧で届きます。
一方で、大音量のPA(電気音響)を使用するロックバンドのライブやポップス公演では、客席位置によって聴こえ方の印象が分かれる傾向が見られます。残響が豊かであるがゆえに、1階席の最後列(2階席のオーバーハング下にあたるエリア)では、天井が低くなる影響で高音域の抜けがややタイトに感じられるという現場の指摘があります。逆に2階席では、天井が高く音の滞留がないため、ボーカルの輪郭がすっきりと聴き取れるという声が多数を占めます。
ホールの音響特性を理解しているプロのPAエンジニアが手掛ける公演では、会場の反響特性を綿密にチューニングしたスピーカー配置がなされるため、座席による音響破綻は最小限に抑えられます。生音主体の公演か、拡声装置を多用する公演かによって、最適な音響体験ゾーンが微妙に変化する点は知っておくべき事実です。