モルワイデ図法はなぜ楕円形?面積の真実とメルカトルとの違いを徹底解剖
モルワイデ図法はなぜ楕円形?面積の真実とメルカトルとの違いを徹底解剖について押さえておきたい 注意点を分かりやすい構成で解説いたします。
地図は単なる世界の描写ではなく、特定の目的を達成するために設計された「情報のフィルター」です。どの投影法を採用すべきかは、ユーザーがどのような目的で情報を扱おうとしているかによって明確に分かれます。
モルワイデ図法を選ぶべき明確なシチュエーション
- 世界規模の統計・分布データを可視化する場合:農業生産量、鉱物資源の埋蔵量、人口分布、気候区分、疫病の感染拡大状況など、データの「総量や密度」を面積と連動させて公平に伝えたいとき。
- 地球全体の広がりを1枚のフレームで概観させたい場合:グード図法のように海が裂けていると都合が悪い、海洋生態系や地球温暖化による海流変化などを全世界一括で俯瞰したいとき。
別の図法を選択すべきシチュエーション
- 特定のルート探索・移動・ナビゲーションを行う場合:迷わずメルカトル図法、あるいは大圏航路が直線で表される心射図法(大圏図法)を選ぶべきです。
- 個別の国や大陸のリアルな形状を美しく見せたい場合:低緯度ならサンソン図法、あるいは各大陸の歪みを個別に最小化したグード図法やヴィンケル図法が適しています。
- ある1点からの正しい距離と方位を知りたい場合:国連のシンボルマークにも採用されている正距方位図法(中心からの距離と方位が正確)を選択するのが鉄則です。
「歪みのない完全な平面地図」は数学的に存在しません。だからこそ、モルワイデ図法が何を切り捨て、何を守り抜いたのかという意図を読み解くことが、正しい地理リテラシーへの第一歩となります。