ベアタンクとは?底砂なし水槽のメリット・デメリットと失敗しない立ち上げ術
ベアタンクとは?底砂なし水槽のメリット・デメリットと失敗しない立ち上げ術の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点で紐解きます。
「ベアタンクは立ち上げ直後に白濁りや水質悪化を起こしやすい」と言われる根本原因は、底砂というバクテリアの住処がない点にあります。失敗を防ぐためには、計画的なベアタンクの立ち上げ手順とろ過設備の選定が不可欠です。
アクアリウムにおける硝化サイクルでは、魚の排泄物(猛毒のアンモニア)を亜硝酸塩へ、さらに比較的無毒な硝酸塩へと分解する好気性バクテリア(ニトロソモナス属・ニトロバクター属)の存在が生命線です。ベアタンクでは水槽内全体のろ過処理能力の約90%以上をフィルター内部のろ材が担うことになります。
そのため、ベアタンクにおすすめのフィルターとしては、物理ろ過と生物ろ過の双方で大容量のろ材スペースを確保できる「上部式フィルター」や「外部式フィルター」、あるいはサブろ過として酸素供給とバクテリア着床面を兼ねる「スポンジフィルター」の単体・複数稼働が最適解となります。
【失敗しないベアタンク立ち上げのステップ】
- 水槽とろ過器の設置・注水:塩素を中和した水道水を張り、フィルターを稼働させる。底面ガラスの反射を嫌う魚種の場合は、水槽の外側底面に黒や濃紺のバックスクリーンを敷く。
- 市販バクテリア剤の初期投入:定着を早めるため、休眠・生菌タイプの高濃度バクテリア剤を規定量添加する。
- 空回しとパイロットフィッシュの導入:最低3〜5日間フィルターを回した後、アンモニア源となる丈夫なパイロットフィッシュ(少数のメダカやアカヒレ等)を少数導入する。
- バクテリア定着の待機期間(約3〜4週間):アンモニア・亜硝酸試薬で測定を行い、亜硝酸濃度がゼロになるまで餌は極微量に抑え、急激な水換えを避ける。
- 本命生体の導入と本格稼働:生物ろ過サイクルの完成を確認したのち、本命の魚を水合わせを経て投入する。