犬にインフルエンザはうつる?人への感染リスクと初期症状を徹底解明
犬にインフルエンザはうつる?人への感染リスクと初期症状を徹底解明の疑問点について、最新情報を取りまとめてご紹介します。
犬の呼吸器疾患において、いわゆる「犬の風邪」と呼ばれるケンネルコフ(犬伝染性気管気管支炎)と犬インフルエンザは、初期段階での鑑別が極めて困難です。しかし、病態の進行スピードと全身への影響度には決定的な違いが存在します。
犬のインフルエンザ初期症状と咳の最大の特徴は、突発的に発症する「乾いた甲高い咳(ガチョウの鳴き声のような咳:Goose honk cough)」です。感染初期の2〜4日程度の潜伏期間を経て、以下のような症状が急激に現れます。
- 持続的な激しい咳:運動時だけでなく安静時にも発作的に咳き込み、喉に物が詰まったかのように「カッカッ、カーッ」と嘔吐くような仕草を見せる。
- 高熱と活動性の急低下:直腸温が通常(38.0〜39.0℃前後)を大幅に超え、39.5℃〜40.5℃の高熱に達してぐったりと横たわる。
- 粘液性の鼻汁・目やに:最初はサラサラとした透明な鼻水から、黄色や緑色の粘稠な膿性鼻汁へと変化する。
- 食欲不振と脱水:咽頭の痛みや嗅覚の低下、高熱による倦怠感から、好物のフードにも口をつけなくなる。
ケンネルコフが主にアデノウイルス2型、パラインフルエンザウイルス、気管支敗血症菌(ボルデテラ・ブロンキセプチカ)などの複合感染によって起こり、比較的元気さを保ったまま咳だけが続く軽症例が多いのに対し、犬インフルエンザは高熱と全身の炎症反応を伴い、急激な衰弱を見せる傾向が顕著です。
犬 インフルエンザ 潜伏期間と感染経路においては、発症前の潜伏期(感染後24〜48時間)から大量のウイルスが気道分泌物中に排出されます。感染経路は主に咳やくしゃみによる「飛沫感染」、およびドッグラン、ペットホテル、トリミングサロンなどの共有ケージや食器、飼い主の衣類を介した「接触感染」です。ウイルスに曝露された犬の感染率は約80%と非常に高く、抗体を持たない集団内では一気にアウトブレイクを引き起こします。