カタツムリの歯は1万本超?世界最多の理由と歯舌の驚異を徹底解説
カタツムリの歯は1万本超?世界最多の理由と歯舌の驚異を徹底解説について知っておくべき ポイントを分かりやすい構成で解説いたします。
カタツムリの顔を正面から見ると、触角の下あたりに縦に割れ目が入ったような口があります。この口の内部の上部には「顎板(がくばん)」と呼ばれる硬い板があり、下部から「歯舌」がせり出す構造になっています。
エサを食べる際、カタツムリは顎板で葉や対象物を上から押さえつけ、下から歯舌をペロペロとヤスリのように動かして対象の表面を削り取っていきます。人間のように上下の歯を噛み合わせて噛み切るのではなく、「高速でおろし金にかける」ような動作で食物を細かく粉砕して胃へ送り込むのです。
住宅街のコンクリートブロック塀やコンクリート擁壁にカタツムリが群がっているのを見かけたことがあるでしょう。彼らはコンクリートの壁をただ散歩しているのではなく、「コンクリートそのものを歯舌で削り取って食べている」のです。
カタツムリは自らの殻を成長させ、硬度を維持するために大量の炭酸カルシウムを必要とします。自然界では石灰岩や卵の殻などを探しますが、都市環境ではコンクリートに含まれるカルシウム分が格好の補給源となります。硬い人工素材すら削り落とす歯舌の研磨力は、まさに自然が生んだ脅威のメカニズムといえます。