カンプノウの奇跡はなぜ起きた?劇的大逆転の真相と勝因を徹底解剖
カンプノウの奇跡はなぜ起きた?劇的大逆転の真相と勝因を徹底解剖の背景について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。
2017年3月8日に行われたCL決勝トーナメント1回戦セカンドレグ。敵地パルク・デ・プランスでの第1戦を0-4で落としていたバルセロナが勝ち抜けるには、アウェイゴールを与えずに「5点差以上」をつけて勝つか、失点した場合は「6点以上」奪う必要がありました。CL創設以来、4点差を跳ね返して勝ち上がったクラブは過去に1チームも存在せず、データ解析企業によるバルサの突破確率は試合前時点でわずか「0%」に近い数値と算出されていました。
スタジアムを埋め尽くした96,290人の大観衆が見守るなか、口火を切ったのは開始わずか3分のルイス・スアレスの泥臭いヘディングシュートでした。前半40分にはアンドレス・イニエスタの執念のヒールキックがオウンゴールを誘発し2-0。後半開始直後の50分にはリオネル・メッシがPKを沈め、合計スコア3-4と1点差にまで詰め寄ります。
しかし62分、PSGのエディンソン・カバーニに手痛いアウェイゴールを奪われ、スコアは3-1(合計3-5)。アウェイゴールルールの壁が立ちふさがり、バルサは残り30分足らずで「3ゴール」を奪わなければ敗退という、再び絶望の淵へと突き落とされました。時計の針は87分を回り、スタジアムには諦めの空気が漂い始めます。
そこからフットボール史に残る「8分間の狂詩曲」が始まりました。主役となったのはブラジル代表のエース、ネイマールでした。88分にゴール左隅へ完璧な直接フリーキックを突き刺すと、90+1分には自ら獲得したPKを冷静に沈めて5-1。そして運命の90+5分、アディショナルタイム残りわずか数秒の場面で、ネイマールがペナルティエリア内へふわりと浮かせた絶妙なラストパスに反応したのが、途中出場のセルジ・ロベルトでした。右足をいっぱいに伸ばして合わせたボレーシュートがゴールネットを揺らした瞬間、カンプ・ノウは地鳴りのような歓声に包まれ、合計スコア6-5での大逆転劇が完結したのです。