化粧まわしの値段は数千万円?タニマチが注ぐ莫大な制作費の真相
化粧まわしの値段は数千万円?タニマチが注ぐ莫大な制作費の真相の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。
なぜこれほどまでに高額なのか。その理由は、日本の伝統工芸品産業が誇る最高峰の技術と、途方もない手作業の時間にある。
化粧まわしの生地の多くは、京都の西陣織工業組合に属する名門織元や、博多織の老舗工房で手掛けられる。極太の絹糸を高密度で織り上げる「綴織(つづれおり)」は、機械化が極めて困難だ。熟練の織工が爪先をノコギリの刃のように削り、糸を手繰り寄せて文様を彫り込んでいく。さらに、盛り上がりのある立体感を出すために下地に綿を詰め、金銀糸を一針ずつ手縫いしていく「相良刺繍(さがらししゅう)」などの高度な技法が重なる。熟練職人が数人がかりで3ヶ月から半年以上を費やすため、人件費と希少な原材料費だけでも数百万円規模に膨らむのは必然といえる。