ルイ・ヴィトン表参道ビルの秘密|トランク重なる建築美と最新見どころ
ルイ・ヴィトン表参道ビルの秘密|トランク重なる建築美と最新見どころに関する深掘り解説を詳しく解説いたします。
ルイ・ヴィトン表参道ビルを語る上で欠かせないのが、世界的な建築家である青木淳氏による外観デザインです。青木氏はこれまでにも国内外の同ブランド店舗を数多く手掛けていますが、表参道店のコンセプトは極めて明快でありながら、極限まで洗練されています。
建物のファサードは、大小さまざまな直方体のボックスがランダムに積み重ねられたような形状をしています。このデザインの着想源となったのは、ルイ・ヴィトンが1854年の創業以来培ってきた「旅行用トランク」です。旅の荷物が積み上げられたかのような遊び心あるシルエットは、ブランドのヘリテージそのものを建築へと昇華させた結果生まれたものです。
さらに注目すべきは、その外壁を構成する二重スキン(ダブルスキン構造)とステンレススチールメッシュの緻密な重なりです。外側と内側の異なるパターンを持つメッシュパネルが光を透過・反射させることで、昼間は自然光の角度によってモアレ現象(干渉縞)を生み出し、夜間は内包された照明によって柔らかく浮かび上がります。街歩きの中で見る角度を変えるたびに異なる表情を見せる構造美は、表参道の並木道に見事に溶け込んでいます。