昭和平成の少女漫画が世界を席巻!今こそ再読すべき伝説の名作たち
昭和平成の少女漫画が世界を席巻!今こそ再読すべき伝説の名作たちにまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。
昭和40年代後半、少女たちの手元に届いた雑誌は、静かな、しかし決定的な地殻変動の震源地となった。その中心にいたのが、いわゆる「24年組」と呼ばれる女性作家たちだ。彼女たちはそれまでの枠組みを鮮やかに解体し、SF、歴史巨編、心理劇といった壮大なテーマを大胆に持ち込んだ。
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なかでも萩尾望都が提示した思索的な物語世界は、今なお色あせるどころか凄みを増している。永遠の時を生きるバンパネラの孤独と美しさを描いた『ポーの一族』は、生と死、人間のアイデンティティという深遠な哲学を読者に突きつけた。美しい少年の姿にとどまり続けるエドガーの憂愁は、50年以上の時を経た今も読者の胸に冷たい刃のように突き刺さる。
同時期、池田理代子が世に放った『ベルサイユのばら』は、18世紀のフランス革命を舞台に、運命に抗う人間たちの誇り高い生き様をダイナミックに描き出した。男装の麗人オスカルの葛藤と気高さ、民衆の熱狂と悲劇。史実の重厚さに人間の根源的なドラマを編み込んだ本作は、少女漫画が純文学や歴史劇と同等、あるいはそれ以上の強度を持つ芸術であることを決定づけた金字塔である。