ドライバーのボールの位置で飛距離激変!左足かかと線上の罠と正解
ドライバーのボールの位置で飛距離激変!左足かかと線上の罠と正解にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。
ネット上のゴルフ掲示板や動画コメント欄では、「ドライバーが当たらないなら、アイアンと同じようにボール位置が真ん中でいいのではないか?」「真ん中に置いた方がミート率が上がる」という極端なアドバイスが見受けられます。しかし、ゴルフ物理学とバイオメカニクスの観点から検証すると、ドライバーのボールの位置を真ん中に置くことには致命的な弊害があります。
第一の弊害は、「動的ロフト(ダイナミックロフト)の減少とスピンロフトの崩壊」です。ドライバーはロフト角が9度〜10.5度と非常に立っています。これをスタンスの真ん中(スイング軌道の最下点よりも手前)に置くと、ヘッドが上から下へ降りるダウンブロー軌道でインパクトすることになります。すると、ただでさえ少ないロフトがさらに立った状態で当たり、打ち出し角が10度以下の低いライナーになるか、それを嫌がって体を仰け反らせる「明治の大砲」スイングが癖になります。
第二の弊害は、「フェースの未帰還による悪性スライス」です。スイング中、クラブフェースはバックスイングで開き、ダウンスイングからインパクトにかけて徐々に閉じていきます。ドライバーは全番手の中で最もシャフトが長く(45〜45.75インチ)、ヘッドの重心距離も長いため、フェースがスクエアに戻るまでに時間を要します。本来の位置よりもボールを真ん中に入れてしまうと、フェースがスクエアに戻りきる前の「開いた状態」でボールに衝突するため、物理の法則として右へ飛び出すプッシュスライスが避けられません。
つまり、「左足かかと線上は遠すぎる」からといって一気に「スタンスの真ん中」まで戻すのは完全な誤りです。正解はあくまで「左足かかと内側からボール1〜2個分だけ内側(スタンス中央から見ればボール2〜3個分は左)」という絶妙なゾーンにあります。