忌中とはどんな期間?喪中との違いやNg行動・神棚封じマナーを徹底解説
忌中とはどんな期間?喪中との違いやNg行動・神棚封じマナーを徹底解説の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
インターネット上のマナー記事には、歴史的根拠のない過剰な規制や俗説が散見される。現場で散見される代表的な3つの誤解を是正しておきたい。
誤解1:「忌中だから外食や買い出しも控えるべき?」
古代や中世の服忌令(ぶっきれい)の時代には、遺族が小屋に籠もり火を別にして調理する「別火(べっか)」の風習が存在した。これが歪んだ形でネット上に残り、「忌中は外出を慎むべき」という言説を生んでいる。しかし、現代社会において日用品の買い出しや通常の通勤・通学、日常的な外食を自粛する必要は一切ない。自粛すべき対象はあくまで「派手な祝宴」「公の場での華美な遊興」「新築祝いなどの祝い事」に限定される。
誤解2:「浄土真宗でも四十九日までは神社に行ってはいけない?」
仏教の宗派の中でも、国内最大規模の信徒数を誇る浄土真宗には「死=穢れ」という概念そのものが存在しない。亡くなった人は即座に阿弥陀如来の極楽浄土へ往生する(即得往生)と教えるため、他宗派のような霊魂の迷いや死穢の観念を持たない。したがって、教理上は神棚封じを行う必要すらなく、死者を理由とした行動制限も本質的には課されない。ただし、地域の慣習や親族間の関係性を鑑み、便宜上周囲のしきたりに合わせるケースが現実には多い。
誤解3:「忌中が明ければ年賀状を出してもよい?」
これは時期の混同から生じる誤解だ。四十九日の忌明けを迎えたとしても、命日から1年間は「喪中」が継続している。年賀状は新年の寿ぎを交わす慶事の書状であるため、忌中が明けていたとしても喪中の間は送付を控えるのが鉄則である。11月中旬から12月上旬にかけて「喪中ハガキ(年賀欠礼状)」を投函し、年賀状を辞退する旨を伝えるのが正しい作法だ。