ナスの脇芽はどれを残す?失敗しない3本仕立てと収穫量倍増の剪定術
ナスの脇芽はどれを残す?失敗しない3本仕立てと収穫量倍増の剪定術とは一体何なのか? 主要なファクトを整理してお届けします。
園芸コミュニティや知恵袋などで「ナスを植えたのに花ばかり落ちて実が太らない」「葉ばかり茂って実が数個しか採れなかった」という失敗談が後を絶ちません。その原因の8割以上は、ナス脇芽放置のデメリットによるものです。
植物には先端の芽に優先して養分を届ける「頂芽優勢」という性質がありますが、ナスは脇芽の発生力が極めて強く、放置すると無制限に枝分かれを繰り返します。脇芽を放置した場合、株の内部では以下のような負の連鎖が発生します。
第一に「養分転流の分散と着果不良」です。根から吸い上げた窒素・リン酸・カリウムなどの栄養素が、無数に伸びる側枝と葉の伸長だけに消費され、花や幼果に十分な糖分が行き届きません。その結果、花糸が短くなる「短花柱花(たんかちゅうか)」が増加し、受精不良による落花が多発します。
第二に「株内部の受光体勢悪化と過湿」です。葉が過密に重なり合うと、株の内側に太陽光が届かなくなり、光合成効率が著しく低下します。さらに風通しが遮断されることで湿度が滞留し、灰色かび病やうどんこ病、ハダニなどの病害虫が一気に繁殖するリスクが高まります。適正な芽かきは、単なる見た目の整理ではなく、株の健康寿命を維持するための必須作業です。