緑川アコ「カスバの女」伝説の歌声に隠された真実と誕生の裏側
緑川アコ「カスバの女」伝説の歌声に隠された真実と誕生の裏側を徹底追究! 読者が気になる トピックの裏側を分かりやすく展開します。
曲の原点を紐解くと、伝説の名作詞家・大高ひさをの存在に行き着く。北アフリカの港町アルジェの旧市街カスバを舞台に、異国の地で傷ついた女性の絶望と郷愁を描き出した歌詞は、当時の歌謡界でも群を抜いて異彩を放っていた。
この詩に最初に命を吹き込んだのは久慈あさみだった。宝塚歌劇団の元トップスターであり、気品あふれる女優として知られた久慈あさみの歌唱は、どこか澄んだ叙情性を称えていた。しかし、作詞家の大高ひさをが思い描いていた世界観——酒場に漂う退廃感や生の哀哀——が完全に開花するには、緑川アコという鬼気迫る歌い手の出現を待つ必要があったのだ。