三島由紀夫と太宰治はなぜ激突したのか?新発見資料が明かす衝撃の確執真相
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太宰が命を削るようにして書き上げた金字塔『人間失格』と、その直後に三島が世に問い、一躍時代の寵児となった『仮面の告白』。この二作を並べたとき、二人の目指した表現の深淵が浮き彫りになる。
『人間失格』における自虐的で生の痛みを剥き出しにするスタイルは、読者の胸をえぐるような肉声のリアリズムに満ちている。対する三島は、『仮面の告白』において緻密で構築的な文体を駆使し、自己の性や死の観念を厳密なロジックで解剖してみせた。三島にとって、太宰の「甘え」や「裸の告白」は耐え難いものだったが、それこそが太宰の目指した文学的リアリズムの極致でもあったのだ。