神奈川県の水がめ宮ヶ瀬ダムの貯水率と水源ネットワーク徹底解明
神奈川県の水がめ宮ヶ瀬ダムの貯水率と水源ネットワーク徹底解明に関する深掘り解説を詳しく解説いたします。
SNSやネット掲示板などでは、大雨や台風が通過した直後に「これでダムも満水になり渇水対策は万全だ」といった投稿が散見されます。しかし、水資源管理の現場においてこれは重大な誤解です。
第一の盲点は、降雨の場所と降り方です。都市部でいくら豪雨が降っても、山間部の水源地域(丹沢山地など)にまとまった雨が降らなければ、ダムの貯水量は増加しません。逆に、水源地域に局地的な短時間豪雨が降った場合、水質が悪化(濁水の流入)して取水制限がかかったり、安全確保のために洪水を防ぐ事前放流が行われたりするため、単純に「降雨量=貯水量の増加」とはならないのです。
第二の盲点は、水源林の保全サイクルです。コンクリートのダム湖に水を貯める前段階として、丹沢のブナ林や針葉樹林が「緑のダム」として雨水を地中に浸透させ、数ヶ月から数年の歳月をかけて清らかな伏流水として河川に供給しています。神奈川県水道局や県企業庁が水源地域の森林整備に力を注いでいるのは、健全な森なくしてダムの機能が成立しないためです。