後藤忠政元組長の現在と波乱の経歴|カンボジア移住の真相に迫る
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後藤組の名が一般社会に戦慄をもたらしたのは、単なるヤクザ同士の縄張り争いにとどまらない、言論界や上場企業、宗教法人を巻き込んだ数々の重大事件でした。
代表的な事件が1992年の映画監督・伊丹十三氏襲撃事件です。映画『ミンボーの女』で暴力団の脅迫手口をリアルに描いた伊丹監督に対し、後藤組系組員が自宅近くで刃物を用いて重傷を負わせるという蛮行に及び、世論に強烈な衝撃を与えました。警察当局の捜査資料によると、組員らは組織的な意図をもって言論・表現活動を暴力で封殺しようとしたと断定されています。
さらに後藤組は、1990年代から2000年代にかけてバブル経済の崩壊とともに発生した不良債権処理や、都心部の一等地を巡る地上げ、大手航空会社(日本航空)の株主総会を巡る利権介入など、経済事件の深層に次々とその影を落としました。金融・不動産ブローカーやフロント企業を巧みに操り、莫大な資金力を背景に山口組内でも突出した「経済ヤクザ」としての基盤を築き上げたのです。