早稲田の学部カーストは実在する?政経から所沢まで格差の真相を追う
早稲田の学部カーストは実在する?政経から所沢まで格差の真相を追うについて分かりやすく解説いたします。詳細な分析をご覧ください。
早稲田大学の学部格差を語るうえで、偏差値以上に学生心理へ影響を与えているのが「キャンパスの地理的隔離」です。大学機能が集約された新宿区の本部周辺と、埼玉県所沢市に位置するキャンパスとの間には、通学環境や学生生活のリアリティにおいて見えない境界線が引かれています。
高田馬場駅から広がる「早稲田キャンパス(本キャン)」には政経・法・商・社学・教育が集い、大学祭(早稲田祭)の中心地として圧倒的なエネルギーを放ちます。隣接する「戸山キャンパス(文キャン)」は文学部・文化構想学部が拠点を置き、洗練されたカフェやモダンなスロープが特徴的で、本キャンとの行き来も日常的です。また、理工3学部(基幹・創造・先進)が集う「西早稲田キャンパス(理工キャン)」は、実験と研究に追われる過酷なカリキュラムから「西早稲田刑務所」と自虐されつつも、理工学部のヒエラルキーとしては私立理系最高峰の知性として一目置かれています。
決定的な格差の火種となりやすいのが、西武線小手指駅からさらにバスで約15分を要する「所沢キャンパス(とこキャン)」です。ある人間科学部OBの手記には、当時の複雑な心情が生々しく記録されています。
「本キャンのサークルに入るため高田馬場へ通うたび、新宿の街並みと所沢の茶畑の落差にため息が出た。『所沢便』と呼ばれる連絡バスを待つ列で、自分たちは早稲田のメインストリームから切り離されているのではないかという疎外感を抱いた時期もあった」
このように、所沢キャンパスの格差として語られる問題の本質は学問の優劣ではなく、都心のキャンパスライフから物理的に遠ざけられているという空間的疎外感に起因しています。