猫の指の数は合計18本!前後で数が違う決定的な理由と多指症の秘密
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SNSや動画プラットフォームで時折大きな話題を呼ぶのが、「足先がミトンのように丸く大きく、指が6本や7本ある猫」の姿です。CGや画像加工を疑う声も上がりますが、これは現実に存在する身体的特徴であり、医学的には猫の多指症の真相として広く認知されています。
猫の指が6本ある原因の大部分は、胎児期の四肢形成を司る遺伝子の変異によるものです。具体的には、四肢の前後軸パターンを形成する「ソニック・ヘッジホッグ(SHH)遺伝子」の発現を制御する制御領域(ZRS領域)における塩基置換が特定されています。この遺伝的特徴は常染色体優性遺伝(メンデルの遺伝の法則に従う優性形質)のパターンを示し、親猫のどちらかが多指症の遺伝子を持っていれば、約50%以上の確率で子猫にも受け継がれます。
多指症には大きく分けて2つの形態が確認されています。
- 橈側(とうそく)多指症[前足内側型]:親指側に余分な指が形成されるタイプ。「ミトン・フット(Mitten Paws)」と呼ばれ、親指が外側に突き出して人間の親指のように見えるのが特徴。
- 尺側(しゃくそく)多指症[外側型]:小指側に指が増設されるタイプ。「スノードシュー・パウ」などと呼ばれ、足幅全体が横に広がる。
気になる多指症の遺伝と健康影響ですが、四肢の奇形を伴う重篤な症候群(橈骨欠損症など)と合併していない単独の多指症であれば、内臓疾患や寿命の短縮を招くリスクは医学的にほぼ認められていません。歩行や跳躍にも支障はなく、むしろ足の接地面積が広がることでバランス感覚が向上する個体も多く見られます。ギネス世界記録においては、カナダのオンタリオ州に暮らしていたショード・ジンジャー色のトラ猫「ジェイク」が、4本の足すべてに各7本、計28本の指を持っていたことで公式認定されています。