血を吐いた!喀血と吐血の違いを見分ける決定打と救急受診基準
血を吐いた!喀血と吐血の違いを見分ける決定打と救急受診基準の要点を詳しく解説してご紹介します。
Q1:血を吐いた時、救急車が到着するまでに自宅で取るべき応急手当の姿勢は?
A1:最も重要なのは「気道を確保し、窒息を防ぐこと」です。決して仰向けに寝かせてはいけません。体を横向きにし、顔を下に向けて吐き出した血液が自然に口の外へ流れ出る「側臥位(そくがい)」を取らせてください。衣服の首元や腹部を緩めて呼吸を楽にし、洗面器やタオルを口元に添えます。うがいをさせようと立ち上がらせたり、水を飲ませたりする行為は誤嚥やせきを誘発するため絶対に避けてください。
Q2:歯磨きの後や強く咳き込んだ時に血が混ざるのは喀血ですか?
A2:多くの場合、歯肉炎による口腔内出血や、激しいせきによって咽頭の毛細血管が擦過傷を起こした「咽頭出血」の可能性が考えられます。ただし、肺の奥からせきとともにせり上がってくる感覚がある場合や、何日も連続して血痰が続く場合は、背後に気管支拡張症や結核などの呼吸器疾患が隠れている恐れがあります。数日間続くようであれば、自己判断で放置せず呼吸器内科で胸部X線やCT検査を受ける必要があります。
Q3:吐血した血液を誤って飲み込んでしまった場合、どうなりますか?
A3:胃から逆流した血液や気道からの血液を飲み込むと、血液そのものが胃壁を激しく刺激するため、二次的な強い吐き気や嘔吐を引き起こします。また、飲み込まれた大量の血液は消化管を通過する過程で分解され、翌日以降に真っ黒な悪臭を放つ「タール便(下血)」となって排出されます。血液を無理に飲み込もうとせず、口腔内に溜まった血はすべてティッシュや洗面器へ吐き出してください。
Q4:受診時に医師へ持参すべきものや、伝えるべき重要情報はありますか?
A4:吐き出された血液の「色」「量」「性状」は、診断における極めて重要な証拠となります。吐いた血が付着したティッシュペーパーや、洗面器・ビニール袋に吐き出された血液をそのまま持参するか、スマートフォンで鮮明に写真撮影して医師に見せてください。また、常用している薬(特に血液をサラサラにする抗血小板薬や抗凝固薬、ロキソニンなどの解熱鎮痛薬)の情報が書かれた「お薬手帳」を必ず提示してください。