世界最大の重機バケットホイールエクスカベーターの全貌と現在
世界最大の重機バケットホイールエクスカベーターの全貌と現在を徹底追究! 読者が気になる 情報と解説を凝縮して配信します。
建設機械の域を遥かに超えたバケットホイールエクスカベーターの価格は、設計・製造・現地組み立てを含めて1機あたりおよそ100億円から150億円以上と試算されています。工場で完成させて輸送することは不可能なため、主要パーツを現地に運び込み、5年近い歳月をかけて鉱山現場で組み上げられます。
自走能力を備えているものの、その移動速度は驚くほど緩やかです。巨大なクローラー(無限軌道キャタピラ)を複数履いており、移動速度は時速0.1〜0.6km(分速約2〜10m)程度しか出ません。人がゆっくり歩く速度(時速4km)の数分の一という極低速運行です。
しかし、この巨体であっても鉱山の枯渇に伴い別の採掘エリアへ移動しなければならない局面が存在します。2001年、バガー288がガルスドルフ鉱山からガルツヴァイラー鉱山へ約22キロメートル離れた場所へ移送された際は、アウトバーン(高速道路)や河川、鉄道線路を横断する前代未聞の国家級プロジェクトが敢行されました。道路を土砂で埋めて高さを合わせ、電線を撤去しながら、3週間かけて22kmを踏破した記録は世界中で大きな話題を呼びました。