カラーとパーマの順番はどっちが先?色落ちと傷みを防ぐ施術間隔

カラーとパーマの順番はどっちが先?色落ちと傷みを防ぐ施術間隔について知っておくべき 理由を厳選して解説いたします。

「でも、ホットペッパービューティーなどの予約サイトを見ると『カット+パーマ+カラー同日コース』がたくさんあるのはなぜ?」と不思議に思う方も多いはずです。ここには、日本の薬機法(医薬品医療機器等法)の規制緩和と薬剤の進化という業界の背景が関係しています。

かつて昭和から平成中期にかけての日本の法律では、「医薬部外品」に指定されているパーマ剤(1剤・2剤)と、同じく医薬部外品である酸化染毛剤(一般的なヘアカラー)を同一の日に施術することは厳しく禁じられていました。頭皮への刺激や劇的な毛髪損傷を防ぐための行政指導だったのです。

しかし、薬事法改正に伴い、毛髪のシスチン結合を緩やかに切断する「化粧品登録のカーリング料(コスメパーマなど)」が登場しました。「医薬部外品のカラー剤」と「化粧品登録のパーマ料」の組み合わせ、あるいは「化粧品登録のカラー剤(マニキュアや酸性カラーなど)」との組み合わせであれば、法的に同日同時施術を行うことが完全にクリアされたのです。

では、現場の美容師の本音はどうでしょうか。大手サロンディレクターへの取材や業界調査データでは、本音と建前のギャップが浮き彫りになっています。

「お客様の時間的コスト(タイパ)や来店の手間を考慮して同日クーポンを用意してはいますが、技術者の本音を明かせば、可能な限り1週間は別日に分けてほしいのが事実です。どんなにマイルドな化粧品登録の薬剤や最新のプレックストリートメントを併用したとしても、1日に2回の化学処理を行う負担は毛髪と頭皮にとって決して小さくありません」(都内有名サロン・トップスタイリスト談)

どうしても多忙で1日で完結させたい場合、サロン現場では以下のような緻密な工程で進行します。

【同日施術時の標準的な施術フロー】
1. カウンセリング&ベースカット
2. コスメ系パーマの施術(中間処理でアルカリ除去剤・バッファー剤を塗布)
3. シャンプー台での高濃度プレックストリートメント処理(架橋構造の補修)
4. 低アルカリ・微アルカリカラーの塗布(パーマの形状を壊さないよう優しく塗布)
5. アフタートリートメント&後処理(過酸化水素とアルカリの完全除去)

所要時間は平均して3時間半から4時間半。料金も特殊処理剤やプレミアムトリートメントの追加によって、通常より3,000円〜8,000円程度高額になるのが相場です。これだけのケアを行って初めて、同日施術のクオリティが担保されます。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest