暗い中でスマホを見ると失明する?眼科医が明かす噂の真相と予防策
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深夜の暗闇スマホにおいて、実際に患者が医療機関に駆け込む引き金となっている代表例が一過性スマートフォン盲です。医学誌『New England Journal of Medicine』等でも報告されたこの現象は、横向き寝の状態で片目を枕やシーツで塞ぎ、もう片方の目だけで明るい画面を凝視した後に発生します。
画面を見つめていた側の目は強い光線に適応(明順応)し、塞がれていた側の目は暗闇に適応(暗順応)した状態のままスマホを置くと、明順応していた側の目だけが数分から十数分間にわたって「まったく見えない」あるいは「極端に視界が暗い」という一時的な盲目状態に陥ります。時間の経過とともに視力は元に戻るものの、患者本人は突然の失明に見舞われたと感じ、パニックに陥るケースが多発しています。
さらに臨床現場で深刻視されているのが、若年層を中心に急増している急性内斜視の症状です。日本弱視斜視学会などの調査でも注目を集めるこの疾患は、対象物を過度に近づけて見続けることで、眼球を内側に寄せる筋肉(内直筋)が異常に過緊張を起こし、両眼の視軸が揃わなくなることで生じます。
ものが二重に見える「複視」を発症し、スマホの使用を数週間中止しても眼位が正常に戻らず、最終的にボツリヌス毒素注射や眼筋の手術を余儀なくされる事例が報告されています。暗い室内では対象の輪郭が掴みにくいため、無意識のうちに画面と顔の距離が通常の30cmから20cm以下まで極端に縮まりやすく、急性内斜視を誘発する最大の温床となっています。