マー君神の子不思議な子の真相!野村克也が名言に込めた真意と軌跡
マー君神の子不思議な子の真相!野村克也が名言に込めた真意と軌跡の全貌を丁寧に掘り下げてご紹介します。
野球ファンの記憶に刻まれるこの名言が世に放たれたのは、田中将大投手のルーキーイヤーである2007年8月15日、スカイマークスタジアム(現・ほっともっとフィールド神戸)で行われたオリックス・バファローズ戦の試合後でした。
この日の田中投手は、決して万全のピッチングとは言えない状態でした。前半から相手打線に捕まり、5回までに9安打を浴びて5失点を喫する苦しい登板内容。一般的な先発投手であれば序盤でKOされ、敗戦投手となっても不思議ではない展開です。ところが、当時の東北楽天ゴールデンイーグルス打線が猛烈な奮起を見せ、田中投手が失点した直後にすかさず反撃を繰り返して試合をひっくり返しました。結果として6回5失点ながら勝利投手の権利が転がり込み、チームは乱打戦を制したのです。
試合後、報道陣が待ち受ける恒例の「ボヤキ会見」に現れた野村克也監督は、開口一番、呆れたような、それでいてどこか嬉しそうな表情を浮かべながらこう語りました。
自著『野村克也 100の言葉』や当時のスポーツニッポン等の報道記録によると、野村監督はベンチの中で戦況を見つめながら「不思議な子やな。神の子やな」と内心感じていたといいます。打たれても打たれても味方がそれ以上の点を取り返し、高卒新人に勝ち星がつく。監督就任以来、戦力不足に悩み抜いていた指揮官にとって、実力以上の何かを引き寄せるルーキーの強運は衝撃的でした。テレビカメラの前に立った瞬間、計算ではなく口をついて出たのが「マー君、神の子、不思議な子」というフレーズだったのです。