ふじとサンふじは何が違う?同じ品種でも味と蜜が激変する理由
ふじとサンふじは何が違う?同じ品種でも味と蜜が激変する理由の重要なポイントについて、専門知識を取りまとめてご紹介します。
日本のりんご生産量の約5割を占める不動の王様「ふじ」。1962年に青森県藤崎町で「国光」と「デリシャス」を交配して誕生した品種ですが、店頭で「ふじ」と「サンふじ」に分かれている理由は、育成段階における「袋かけ(有袋栽培・無袋栽培)」の違いにあります。
名前に「サン(Sun=太陽)」が付かない無印の「ふじ」は、害虫被害や病気を防ぎ、美しい色づきを実現するために、1玉ずつ手作業で袋を被せる有袋栽培(ゆうたいさいばい)で育てられます。収穫の直前に袋を外して日光を当てると、斑点のない鮮やかなツヤのある赤色に仕上がります。
対する「サンふじ」は、袋を一切かけずに太陽の光を樹上全体で直接浴びせ続ける無袋栽培(むたいさいばい)で作られます。太陽光をダイレクトに受けることで光合成が活発化し、果実の内部に糖分や栄養が凝縮されていく仕組みです。袋をかけない「ふじ」だからこそ「サン(太陽)ふじ」と命名され、JA(農協)の商標としても広く定着しました。