口内炎に塩を塗ると早く治る?激痛の理由と危険性・最短の治し方
口内炎に塩を塗ると早く治る?激痛の理由と危険性・最短の治し方についての疑問解決ガイドをご紹介します。
昔から「塩で患部を焼いて治す」と語り継がれてきた民間療法ですが、口腔外科医や歯科医師の共通見解として、塩を直接患部に塗り込んでも口内炎が早く治る医学的根拠はありません。
インターネット上のコミュニティでは「塩を塗ったら翌朝に痛みが引いた」「白くなって治った」といった声が散見されます。しかし、これは塩によって組織が脱水・壊死し、一時的に神経の感覚が麻痺したことによる錯覚、あるいは自然治癒のタイミングと偶然重なったものと分析されています。実際には、治癒を早めるどころか、脆弱な口腔粘膜に強烈なダメージを与えているケースが大半です。
そもそも一般的なアフタ性口内炎は、粘膜の表面(重層扁平上皮)が剥がれ落ち、潰瘍となって神経がむき出しになっている状態です。そこに高濃度の塩化ナトリウムを擦り付ける行為は、擦り傷やすりむいた生肉に塩を直接揉み込むのと全く同じであり、生体防御の観点からも極めて非合理的な処置といえます。