世界遺産登録の光と影!過度な観光公害と深刻化する地元の苦悩
世界遺産登録の光と影!過度な観光公害と深刻化する地元の苦悩にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。
世界遺産であり続けるためには、ユネスコの厳格な基準に沿った保全管理が不可欠だ。だが、この維持費が地方自治体の財政を直撃する。老朽化した建造物の修復や専門ガイドの配置、24時間態勢の警備や監視システムの導入など、文化財保護事業にかかる費用は年々増大の一途をたどる。
登録によって得られる観光税や入場料収入だけでは、膨大な修繕費用や警備費をとても賄いきれない。結果として、地元の一般福祉や教育予算が削られ、住民サービスが犠牲になるケースも珍しくない。現地調査を担当する国際記念物遺跡会議(ICOMOS)の定期的な勧告に応えるだけでも、膨大な人件費と調査費用が消えていくのが実情だ。