ブックオフなのに本ねーじゃん」の真相!トレカと古着に占拠された理由とは
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店舗のレイアウト変更は、決して思いつきの試みではない。最大の引き金となったのは、取扱商品ごとの「坪単価」と「粗利率」における圧倒的な差だ。1冊100円〜500円程度で取引される中古の文庫本やコミックは、どれほど棚に詰め込んでも面積あたりの売上上限が構造的に決まってしまう。対して、近年急速にマーケットを拡大させたトレーディングカードやハイブランドの古着、限定フィギュアは、わずかなスペースで数万円から数十万円の売上を弾き出す。限られた店舗面積で最大の利益を追求する経営の観点から見れば、棚の主役が入れ替わるのは極めて自然な帰結だった。
都内の主要店舗へ足を踏み入れると、かつて棚がどこまでも続いていたフロアの中央に、広大なトレカの対戦卓(デュエルスペース)が君臨している。十代の若者やコレクターが熱心にカードを売買し、対戦に興じる熱気は、旧来の静かな「古本屋」のイメージを完全に塗り替えた。店側にとっても、薄利多売の書籍より高回転・高単価のホビー商材を強化するほうが店舗の生存率を劇的に引き上げられる。フロアマップの書き換えは、生き残りをかけた合理的な選択なのだ。